Step2で登場した顎間ゴム。
今回はその役割や目的、使用時のポイントについてまとめてみました。
1.顎間ゴムとは?
上下の歯に引っかけて使う小さな輪ゴムです。
歯の動きを助けて、正しいかみ合わせをつくるために使います。
2.顎間ゴムの役割と効果
– 目的に応じた多様なかけ方
かみ合わせの状態や、動かしたい方向に応じて異なる掛け方(Ⅱ級ゴム・Ⅲ級ゴム・垂直(Up&Down)など)があります。
– 持続的な牽引力で歯を移動
約100g前後の力をかけることで、歯やあごの位置を少しずつ動かします。
– 治療期間の短縮
患者さんが指示通りに使用することで、治療の進行がスムーズになり、期間短縮につながることもあります。
3.使用時のポイント
– 毎日、一日中欠かさず装着することが重要
食事と歯磨き以外ずっと装着します。サボると治療効果が落ち、治療期間が延びる恐れも。
– ゴムは消耗品、定期交換が必要
伸びたり劣化したゴムは牽引力が弱くなるため、最低でも1日必ず1回以上は新しいものに交換しましょう。
– 装着部位などの指示を守りましょう
ゴムをかける位置や強度(使うゴムのサイズ)は人によって異なります。
当院では、Ⅲ級ゴムであればH8かH6、Up&DownゴムであればH4などのサイズを使うことが多いです。ゴムを使用することが必要な期間では、来院毎に新しいゴムの袋をお渡ししております。
もし、次の来院までに無くなってしまった場合は、お手数ですがお電話で受付までゴムのサイズをお知らせください。
新しいものをご準備してお渡しすることが可能です。(遠方の方など、来院が難しい場合、ご相談くだされば郵送での発送も可能です。)
最初は、少し違和感がありますが、数日もせずになれる方がほとんどです。使わなければ治療期間に影響もあることから継続使用がとても大切です。
顎間ゴムの使用、一緒にがんばりましょう。
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