大人の矯正治療
「矯正治療はこどもの治療だから…」
「今更、遅すぎるかも…」と思っていませんか?
歯と歯茎が健康であれば、大人でも矯正治療をお受けいただけます。
一歩踏み出して、気になっていたコンプレックスを一緒に解消しませんか?
「目立つのが嫌なんですが」
「矯正治療」と言えば「銀色の装置」というイメージが強いですが、最近では、歯の色になじむ目立たない白い装置や、歯の裏側(内側)からの矯正治療も盛んになってきました。
特に舌側矯正治療は、接客業の方や、男性ビジネスマンの方に喜んでいただいています。
「大人になってからの治療、今さら手遅れですか?」
そんなことはありません!
「歯とその周囲の歯ぐきや、歯を支える骨が健康であること」が、矯正治療で歯を動かすための必須条件です。そのため、大人であっても、歯周組織が健康であれば、問題なく治療をお受けいただけます。また、大人になってから始められた方は、みなさん治療に真剣です。
意識が高いので、ご自宅での歯みがきなどのセルフケアも熱心にされる方が多いのも特徴。
治療にも協力的なため、歯みがきが上手にできない子どもの時期の治療に比べると、むし歯になってしまう心配も少なく、治療がスムーズに進むという利点もあります。
「大人になってから始めるデメリットはありますか?」
矯正治療に何より重要なのは、「歯とその周囲組織の健康」です。
‘年齢を重ねている’ということで、若い時に比べ、歯や周囲組織に何らかのトラブルを抱えているリスクが上がっていることに注意が必要です。そのことが大人で始めるデメリットと言えるかもしれません。そのため、治療開始時に検査をし、歯と周囲組織の健康状態を把握することがとても大切です。
矯正治療を難しくする要因としては、
歯を支える歯槽骨が溶ける病気である「歯周病」に罹患している
歯の根っこ(歯根)の先の炎症性病変である「根尖性歯周炎」が出来ている
歯を支える歯槽骨の加齢変化(骨芽細胞の減少や骨形成能の低下)
代謝の低下による、歯の動きやすさの低下
等があります。
「かぶせて直すと早いと聞きました。矯正治療の利点ってなんですか。」
かぶせる治療は、ズラリときれいに並んだ歯並びを手に入れるのには手っ取り早い方法です。
しかし、「かぶせる」=「ご自身の歯を削ること」。
むし歯のないきれいな歯を削ってしまうというのは、できれば避けたいもの。その上、歯の神経の処置をすることになれば歯の寿命が短くなってしまうことになりかねません。
その他にも、かぶせ物と歯の境目に汚れが溜まりやすくなってしまったり、むし歯になってしまえば治療のためにかぶせ物を作り替えることで費用がかかってしまったりと、一度かぶせてしまえば終わり、ではありません。
一方、矯正治療は、骨(歯槽骨)に植わっている「歯」自身を矯正装置によって動かすことで、歯の位置を変えて、歯並びを改善します。
歯の位置を変えることができるため、矯正治療では歯並びの安定、噛む機能を考慮した上でベストな位置へ歯を並べることができます。
さらに、レントゲンを撮って骨の中での歯の位置や、上あごと下あごの骨格のバランスも含めて総合的に診断・治療することで、気になっている「口元」の改善を行います。
また、削らないこと、キレイに整ったことで歯みがきがしやすくなり、歯の寿命も延びる等利点もあります。矯正歯科は、究極の予防歯科と言えると思います。