矯正装置の種類
大人の装置(永久歯に全て生え変わってから)
メタルブラケット
歯列矯正に多く用いられる最もオーソドックスな装置です。
他の装置と比較して目立つ欠点はありますが、費用も他の装置に比べて一番安く、また、丈夫で壊れにくく、表面も滑らかで汚れが付きにくいなどメリットも多いです。
外からの見た目にはあまりこだわらず、治療費を抑えたい方に合った装置です。
ジルコニアセラミックブラケット
人工ダイヤモンドとしても有名なジルコニアは、スペースシャトルの外壁や人工関節に使用されるなど、丈夫で美しく、体にも優しい素材です。
吸水性がないため、時間が経っても変色することはなく、審美的に最も優れています。また表面は滑らかで汚れがつきにくく、強度も十分です。
当院では、金属のブラケットに抵抗があるという患者様に、最も多く選ばれています。
ワイヤーとの滑りの相性もよく、見た目が気になる方に是非お薦めしたいブラケットです。
カスタムメイド型舌側矯正装置(インコグニート)
舌側矯正(内側)とは、歯の内側にブラケットをつけて歯並びを治す治療法です。
そのため、外からは ほとんど矯正装置が見えません。
職業上、矯正装置を付けることが難しい方などにおすすめの装置です。
*カスタムメイド型舌側矯正装置(インコグニート)は医療機器法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
マウスピース型矯正装置
取り外し式のマウスピースを装着して、歯並びを治す治療法です。
2週間毎に新しいマウスピースへと変更することで歯が動きます。
透明なマウスピースを付けるだけなので他人に気づかれずに歯並び(軽度のもの)の改善が可能です。
*マウスピース型矯正装置完成物は医療機器法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
子どもの装置
歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)
乳歯列の反対咬合に使用する取り外し式の装置です。
3歳頃から前歯の生え変わる6歳頃までの子どもで使用します。
舌のくせなどの歯列の成長に悪影響を与えるくせを取り除き、筋機能のアンバランスを整えることで、顔面、あご、歯を正しい環境で発育できるように手助けをします。
主に就寝中に使用し、効果を発揮します。
リンガルアーチ
舌側弧線装置とも言います。
主に、上の歯の内側につける装置で、内側に入っている歯を、細いワイヤーのばね(弾線)で外に押し出したりして歯列を整えます。
保隙(永久歯の生えるスペースの確保)や保定(後戻りの防止)に使われることもあります。
歯列矯正用咬合誘導装置(T4K)
取り外し式のマウスピース型の装置(ソフトシリコーン製)です。
舌のくせや口呼吸など歯列の成長に悪影響を与えるくせを取り除き、正しい飲み込み方、鼻呼吸、舌の位置を訓練することで、顔面、あご、歯を正しい環境で発育できるように手助けをする装置です。毎日就寝時+1時間以上使用します。
咬みあわせや歯並びを正しい方向へ誘導するように設計されており、前歯を並べる作用もあります。
バイオネーター
上下一体型の取り外し式の装置になります。
下あごの成長を促進する効果、咬みあわせを浅くする効果があります。
中央部分にねじがあり、あごの横幅を広げる効果もあります。就寝時を含め、一日12時間以上使用します。
歯列矯正用ヘッドギア
上の奥歯を後ろへ押したり、前に動いてくるのを防ぐ取り外し式の装置です。
また、上顎の成長を抑制する目的でも使用されます。
就寝時を含め、一日12時間以上使用します。
上顎前方牽引装置(フェイスマスク)
上あごを積極的に前へ成長させる目的で使用する、取り外し式の装置です。
反対咬合(受け口)を改善する効果があります。